9~11ヶ月頃離乳食のすすめ方

東洋医学的に食事のアドバイスをする際、基本となる離乳食のすすめ方の知識も必要となりますので、まとめておきます。

離乳食がすすんできた1歳前のお子さんの離乳食のすすめ方について。 

 歯が生えてくる頃です。 

少しずつつぶつぶを大きくして、歯ぐきでつぶせる硬さに。 

煮くずれるくらいに煮て、スプーンで軽くつぶれるくらいのものを与えます。

主食となるお粥は、お子さんの様子を見ながら調節しましょう。

もぐもぐしないで、飲み込んでいるだけなら、柔らかすぎるのかも。

リゾット、チキンライスや炊き込みご飯などは、大人用の食事にお湯を加えて煮ます。

大人も健康のために薄味に馴れて行きましょう。 

でも、大人と同じでは味が濃いので、ごはんをプラスして薄味に。

麺類、マカロニ、いも類は柔らかく煮て。

パンなどはフォローアップミルクに浸すと良いでしょう。  


野菜は、温野菜は粗みじん切りに。 

ゴボウなど線維の硬い物は、まだ消化能力の未熟な赤ちゃんには負担が大きすぎます。 

生野菜も食べられますが、胃腸の弱い子は湯通ししたほうが良いです。レタスは、生よりも湯通しすると食べやすくなります。 


たんぱく質は豆腐、納豆がおすすめです。 

煮豆は、柔らかいものを手づかみ食べさせてあげると良いでしょう。

のどに詰まらせないように注意して!

甘く煮てあるのは食べ過ぎに注意。大人用をもう1回お湯で煮るといいかもしれません。

アレルギー症状などがなければ、全卵、青魚、脂肪の少ない豚や牛のひき肉も使えます。

皮膚症状、疳の虫が強い時は、卵、魚、牛肉は控えめに。動物性たんぱく質をとるなら豚が1番症状が出にくいです。 

何も症状がない子でも、食べ過ぎには注意。  


ごま、のり、柑橘系の果汁などをうまく活用して、調味料や油は控えめに。


3回食の形に慣らし、離乳食の時刻を授乳タイムから家族と同じ朝・昼・夕の3回食にしましょう。 3回食に進めて、一日の基本的なリズムを確立しましょう。

赤ちゃんも家族と一緒に食卓を囲めば喜びますが、夜型の大人の生活に赤ちゃんの食事時刻を合わせるのではなく、大人側が「早寝・早起き・規則正しい3食」の健康的な生活を心がけてください。

どうしても晩御飯の時間が遅くなる時は、赤ちゃんの食事は早めに済ませましょう。

消化しきれなかった食事は夜泣きの原因にもなります。


9ヵ月ころになると鉄分が不足しがちになります。 

かと言って、日本人はそんなに動物性のものを多く必要としない人種。

昔の日本人もそんなに赤身のお肉をたくさん食べていたわけではありません。でも、現代人より骨量は豊富。血液は骨の中で作られます。

葉もの野菜を中心に、いろいろな食材をちょっとづつ食べているとけっこう栄養って足りています。 レトルト食品などに頼り過ぎて、食品添加物や化学調味料の味になれてしまうことの方が、後々に影響してきます。

毎日同じベビーフードを与えるのではなく、使用してもちょっと葉もの野菜や海藻を加えるなど一工夫してあげてくださいね。 

この時期にふりかけに頼ると、白いご飯が食べられないことに…。

あともうちょっと食べて欲しい、という時に、ふりかけではなく、のり、ごま、おかかなどをかけてあげましょう。これだけでもけっこう味や風味が変わって食べてくれます。 

始めからかけた状態で出すのではなく、食べ始めは何もかかっていないおかゆを! 

小学校の給食の先生が「白いご飯になると残飯が多くなります」と言っていました。 

おかずの食べ過ぎによる塩分や油分の取り過ぎを防ぎ、日本人のエネルギー源となるのはやっぱり、ごはんです。  


そろそろ赤ちゃん専用に離乳食をつくるよりも、家族の食事からの取り分けメニューのほうが手間なく、赤ちゃんも喜びます。

ただし、薄味に気を配りましょう。 塩分、油分、化学調味料が多くなると、落ち着きがない子になることもあります。

現代医学的には因果関係はない、と言われるかもしれませんが、東洋医学的には説明がつきます。

ここで、その説明をするとまとまらなくなるので省略します。


食後の授乳は次第に卒業しましょう。

お母さんのおっぱいは、飲ませなければ生産しないようにできています。

吸わせれば吸わせただけ、プロラクチンが脳から分泌され、母乳を生産してしまいます。 

飲んでくれないと張ってツライ!と言う時は、冷やす。

乳腺炎になる方は、普段の食事の見直しを。

食べ過ぎ、脂肪分の取り過ぎになっていませんか?

肩こりなど、上半身の巡りの悪さも乳腺炎の原因となります。 

おんぶ、抱っこで肩が凝っていませんか? 

食事の間隔が開いて食欲がある場合には、軽いおやつとして果物や赤ちゃん用の菓子を少し添えてもよいですが、本格的なおやつはまだ必要ありません。

特に甘いお菓子は禁物です。←これも、疳の虫、夜泣きの原因になります。

果汁やイオン飲料を水代わりに飲んでいると、食欲がなくなるだけでなく虫歯の原因にもなります。

水分補給は水や麦茶で。 


9~11か月の離乳食は… 

・3回の食事になります。そろそろ食後の授乳は卒業しましょう。 

・白いおかゆの味に馴れましょう。 

・大人の食事から取り分けることもできますが、味付けは薄味で。

小児はりきゅう師なおみん

札幌市西区、小児はりで、子どもを元気に、ママを笑顔にするセラピスト。 Webサイトに書いてきた食養生記事が、読み返しにくくなってきたので、こちらに引っ越しました。